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「ブラックパンサー」CM映像のラップ曲がディスられた?ラップは本当に差別されるべきなのか?

Jan 25,2019 | Luna Ma

現地時間22日に発表された第91回アカデミー賞で「ブラックパンサー」は作品賞含む7部門にノミネートされた。作品賞をはじめ、美術賞、音響編集賞、録音賞、歌曲賞、作曲賞、衣装デザイン賞にノミネート。特にアメコミ映画の作品賞ノミネートは史上初となり、SNSなどでファンが大いに盛り上がりました。

ブラックパンサー
「ブラックパンサー」は2018年2月月16日に公開され北米での興行収入は、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「アバター」に続く歴代3位という大記録を達成。あの「タイタニック」や「ジュラシック・ワールド」も超えました!全世界でも興行収入の歴代9位を記録し、まさに「社会現象」を起こしたと言ってもいいですね。

ブラックパンサー
元大統領夫人ミシェル・オバマもSNSで「この映画は、様々なバックグラウンドを持つ人々すべてを奮い立たせ、可能性を追及させるでしょう。そして、自らのストーリーでヒーローとなる勇気を与えてくれることでしょう」と情熱の溢れるコメントをしました。

ブラックパンサーへのコメント
日本において、『ブラックパンサー』映画公開を記念して、ラッパーのSKY-HI(AAA日高光啓)がオリジナルラップを披露する特別映像が完成した。たった15秒間の映像では、SKY-HIの表現力とスキルが魅せられました。リリックとリズムが調和され、アクション映画としての『ブラックパンサー』の緊張感を表し、完成度の高い曲だと言えます。また、キャストのほぼ全員が黒人で、同じくアフリカ系アメリカ人から生まれたヒップホップ音楽が『ブラックパンサー』のCM曲として起用されることは、文化的な意味もあり、まさに『ブラックパンサー』に合致するでしょう。


しかし、このラップCM映像は、SNSでストレートにディスられました。ラップは本当に差別されるべきなのでしょうか。言い換えれば、ヒップホップ文化は差別されるべきなのでしょうか。

ラップ音楽がディスられました

アメリカのヒップホップ音楽は人種差別の中で排他されたスラム街の黒人達が、音楽といったものを武器にアメリカ社会への反抗の成果です。この時、アメリカ社会には人種差別に左右される生活水準の格差、それに伴う教育水準、犯罪、社会政策のあり方といったものの矛盾が見えます。黒人文化から生まれましたが、その苦悩とリズムが融合したヒップホップ音楽は人種、身分、性別に関わらず、差別なくあらゆるの人々にアピールし、皆で共感し合えます。全国中迅速に人気を博し、アメリカ史における大事件と言われるヒップホップ音楽がアメリカを変えたといっても過言ではありません。その中に見える芸術精神が世界中に広がると、差別や争いは無くなっていくのではないかと思います。ヒップホップスター


それどころか、音楽界だけではなく、映画界にその現象も起きました。『ブラックパンサー』の成功はその証の一つです。

ブラックパンサーペンダントヘッド

アフリカの超文明国ワカンダの若き国王ティ・チャラが、漆黒のスーツと鋭い爪を武器に戦うブラックパンサーとして活躍する。映画のキャラクターはほぼ黒人、それだけでなく、奴隷制度や植民地主義、といったテーマも取り上げられています。黒人による「新しいスーパーヒーロー像」は米国社会に話題となり、ハリウッド映画の「白人主導」の印象を覆したとまで言われています。人種を越えた社会現象にまでなっています。

アフリカでの興行収入もそれを証明しました。南アフリカ共和国において、本作はマーベル史上最高の成績を記録し、南アフリカで公開された映画の中で史上3番目に高い数字になりました。
 
ヒップホップ音楽と同じ、映画によって、多くの人々の意識が変われば、それが社会へと反映されていくのは当然だと思います。アメリカが抱えている深刻な人種差別問題が軽減されていくでしょう。

 ヒップホップブラックパンサーペンダントネックレス

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