閉じる

/ /

大ヒットのマフィアシティから見る日本語ラップ

Jan 15,2019 | Luna Ma

 安定と平和、それは決して極道の代名詞ではない。生存のために、戦わなければいけない。暴力合法、縄張りを広げ、富と名声を得る、町の主宰者になることさえも全員が目指している目標。

高橋克典さんが出演するCM

  (マフィアシティOnline公式サイトより)

 2018年4月27日にYOTTA GAMESから配信が開始された”マフィア”がテーマのゲームアプリですでに全世界1000万ダウンロードを突破しているほどの人気の作品になります。 ゲームジャンルはストラテジーゲームで、自分がマフィアのボスとなって施設を強くしていき、世界のプレイヤーとのバトルを楽しむことができます。 全ての中心は「悪」になっています。

 怖い男性が大げさなアクセサリーをつけ、美女に媚びてる面白いCM動画は脳裏に焼き付いている方は多いと思います。その中で
「この音楽は何だろう?」
って人も多いので説明していきましょう。 

 Three 6 Mafia – Stay Flyが該当音楽でしょう。アメリカのラップグループであり、また名前にMafiaも入っており、マフィアシティにぴったりですねぇ。

 1991年に結成。名前の由来は悪魔の数字とされる666からきていて90年代の彼らのリリックの内容は悪魔崇拝的なものから激しい暴力表現が含まれていました、グループ名の「Mafia」を表現できると思います。アフリカ系アメリカングループとして初めてアカデミー賞を受賞しました。

 ラップ/ヒップホップといえば、不良というイメージが強いですね。ヒップホップ文化とラップには、かれこれ40年以上ネガティブなイメージがつきまとい、多くの人々に神への冒とく、暴力、犯罪といった先入観だけを植え付けてきました。ヒップホップの歌詞の内容が直接的で、暴力への賛美、薬物使用が多いことは否定できません。日本のヒップホップはアメリカの影響を受け、ラップの中に不良、ヤンキー、暴力などを表現する曲は少なくありません。それでは、いくつか関連する日本語ラップをご紹介しましょう。

 BAD HOP / Kawasaki Drift

 マフィアが動き また呼び出し なるphoneが目覚まし

 血で血洗い しがらむ街 不良から学んだ シノギに礼儀

 ハマってたpartyから音楽にチェンジ

BAD HOPの4枚目のアルバムとなる「BAD HOP HOUSE」

 リリックにはマフィア、血などが出てきますので、まさにラップらしいと言えますね。ドライブイベントのBGMとして流せばテンションが上がるのはもちろんですし、また、遅すぎず早すぎない絶妙なテンポは、意外にもリラックスしたい時のBGMにも向いてます。仕事やバイトあがりの疲れたカラダにも、きっと染み渡るはずです。

 

 ANARCHY / Energy Drink

 シャンパンに花火 おしゃれなヤンキー

 ファッションなんてノリ 女の子大好き

 世間の目なんてどうだっていい

 仲間が見てるし降参できん

 16歳で暴走族の総長になり、日本で3度目で入れられた少年院でラップに目覚めるという経歴を持つANARCHYのこの曲は、醜い力を行使する連中が何もかも奪っていく不条理な世界で、自分の幸せを守るための戦闘本能を引きずり出します。

 

 RUDEBWOY FACE 20th

 思い出振り返ると
 あれから絶え間なく鳴ってる音
 学ランにガチャベル Dickiesの黒
 親に頭下げさす最低の不良が
 なんでなの?カリブからの音が
 360°変えちまったLife

 この作品はRudebwoy Faceの活動20周年を記念するために、自身の20年間を詰め込んだ新曲「20th」も収録されました。リリックではレゲエに対する純粋な愛、Rudebwoy Face自身のタフな20年が詰まっためちゃめちゃかっこいい1曲です。

 

 t-ACE / メンタルヤンキー

 どうせ人生なんて生まれ死んでくだけ
 だからこうしてふざけて笑ってるだけ
 メンタルヤンキー メンタルヤンキー
 メンタルヤンキー メンタルヤンキー

 「人が死ぬところを何度か見ると人生なんて短くて金や権力なんてくだらないと痛感する。」「限られた短い時間で何を伝えるか?こんなオレの経験談の理屈はどうでも良くて、オレの曲を聞いた人がその日1日が楽しくなって笑ってほしい。」

  酒、女は度々見られますが、実は温かく胸を打つ歌詞です。数々の経験を経てきたからこそ、そんな人間的魅力は世代のファンが心を掴まれているでしょう。

 

 武井勇輝 / JAPANESE YANKEEEE

 反省することなく
 出所後すぐに頭んまく
 お巡りさんもすぐにまく
 関係ないから大麻たく
 毎日喧嘩に明けくれ
 窃盗、強盗、障害、恐喝
 毎日毎晩寝ずに働く
 孤独の気持ちも徐々に高まる

 

  ドストレートなタイトルで、引き込まれる方も多いのでは無いでしょうか?

そんな“JAPANESE YANKEEEE”は登場わずか半日でiTunes HIP HOPランキング1位を独占!!

DE-LUXE でも1位を取るなど、すさまじい勢いで進むアウトロー界のカリスマ“武井勇輝”。

今回の “JAPANESE YANKEEEE”では自身の生まれ育った環境をリリックに織り込んだ楽曲です。

 

 ZEEBRA CHILDREN'S STORY

 裏通り地下の秘密メのメンバー
 先輩や何かの行きつけのバー
 怪しげな雰囲気の意味不明のバー
 根性ねぇ奴ぁビビる手のバー

 

 ZEEBRAが子供に、ある物語を話すというストーリー。高校生の不良の転落人生をラップしています。話しがリアルすぎてストーリーが気になってしまいます。

 すでにお聞きになった曲もあるかと思いますが、ヒップホップ音楽について少しでも共鳴感を持って頂ければ嬉しいです。

 

 この記事をお読みになった方は、こんな記事も読んでいます。

 

 

 

日本の不良文化とヒップホップ

 

電話番号:852-67208161

Email:business-jp@krkcom.com

 

 

コメントを投稿

名前
メールアドレス
コメント